9/11/2009

アリとキリギリス


イソップ物語の「アリとキリギリス」の話は、誰もがご存じかと思います。

「暑い夏の日、アリさんたちは、一生懸命に働き、トンネルを掘り、そこにみんなで力を合わせて食べ物を運び、寒い冬に備えました。その間、キリギリスは、毎日歌を歌い、好きなことをして楽しんでいました。
やがて冬がきて、キリギリスは凍える中を彷徨いながら食べ物を探しますが、どこにもありません。その時、夏の間一生懸命働いていたアリさんの家を見つけました。アリさんたちは家の中で沢山のごちそうを前にして楽しそうにパーティを開いているではありませんか。キリギリスは、アリさんに何か食べ物をめんぐでくれないかと頼みました。アリさんは言いました。「遊んでばかりいるからこういうことになるのさ。」と。
キリギリスは夏の日に遊んでばかりいたことを反省し、大きな涙を流しました。」・・・・

税金を払いたくないと思っている方は、みな同じ言葉を口にします。「節税、節税。何か良い方法はないですか。税金払うくらいなら、使った方がいい・・・・」なんて。

そこで、自分は、事あるごとに、クライアントには「会社は税金を払って成長していくものだ・・・」とお話します。

よく考えてみてください。

例えば、利益が1,000万円あったとして、会社(法人)の場合、実効税率を仮に40%としたとすると、税金は400万円。・・でも手元には600万円は残ります。

同じく利益が1,000万円で、どうしても税金は払いたくない。そのため、1,000万円経費で使ったとします。すると利益は0円。当然税金は0となります。・・・が、手元には1銭も残りません。

後者の場合、常に手元資金はありませんので、何か新たな事業展開をしようとする場合や設備を購入しようとする場合には、金融機関の御世話にならざるを得ません。

景気が良いうちは、なんとか回っていくのですが、景気が悪くなると・・・答えは自ずから見えてきます。確実に資金がショートします。毎年、税金を支払わず、利益を薄くしていた企業(キリギリスさん)に対して、100年に一度と言われているこの時期に、金融機関は支援してくれるでしょうか?

毎年、税金払っても着実に備蓄していた会社(アリさん)は、相当の期間持ちこたえることも可能ですし、万一資金不足が生じる事態になっても、長年に渡って築き上げた実績から信用力をも携えていますから、金融機関も支援してくれるでしょう。

景気が悪くなると途端に財布の紐が固くなります。
基本的には、間違いです。
景気が良くても財布の紐は固いくらいが良い(特に会社経営には)・・・が正解だと思う。
先の「アリとキリギリス」ではありませんが・・・・。

(法人税)慰安旅行

従業員レクリエーション旅行の場合は、その旅行によって従業員に供与する経済的利益の額が少額の現物給与は強いて課税しないという少額不追及の趣旨を逸脱しないものであると認められ、かつ、その旅行が次のいずれの要件も満たすものであるときは、原則として、その旅行の費用を旅行に参加した人の給与...