正義の味方であるはずの弁護士が、羊の皮を被った狼と化しているという話だ。
闇業者と攣るんでサラ金等の多重債務で悩む人に対してアプローチし、表向きは人助けしながら、裏では、過払い利息をちゃっかり貰う・・・。
一昔前、医者、弁護士と言えば1.2を争う憧れの職業として君臨していたものだ。
それが今では、新聞の三面記事を賑やかすことも少なくない。
つい最近では医者が愛人を孕ませた挙句、薬で勝手に堕胎させる事件もあった。
医院を継がせるために金を積んでポンツク大学の医学部に入学させるなんていうのも良く聞く話である。そもそも医師の国家試験なぞ合格率は90%近い。余程のことがない限り、受かる試験だ。
まあ、金さえあれば医者にはなれるってことか・・・。
歯医者は、二極化が激しいと聞く。都会では歯医者がコンビニ化しているとも聞く。
食生活や日頃のケアもあってか、歯医者に通院する若者は激減しているそうで、医者も歯医者も高齢者の取り込みとインプラント頼みってところだ。
弁護士の世界も厳しい。
新司法試験制度施行によって司法試験合格者が増加した。
景気が良い時は企業も多額の顧問料を払うこともできたが、このところの景気では顧問契約解除も多いという。
昨晩のTVではないが、「軒弁」「ケー弁」などという弁護士が急増し、折角司法試験に合格しても大手法律事務所への就職は厳しく、簡単に言えば”仕事がない”のである。
そんな隙間に悪徳業者が入り込み、闇の世界に弁護士が引き込まれていくのだと解説していた。
我々の税理士の世界でも同じことが言えよう。苦労して税理士試験に合格しても仕事があるわけではない。大きな事務所に就職できても、思いのほか収入は高くない。弁護士同様に就職は厳しいので開業の道を選ぶものの依頼はさっぱり・・・。
余談であるが・・・税理士試験は、間違いなく難関な試験である。よく公認会計士試験と比較されがちであるが、難度は決して甲乙付けられない。偶に、内容を良く知らない人間が、阿保の一つ憶えのように「公認会計士」の方が遥かに難しいと口にするが・・・税理士試験を受験し合格してから言って欲しい。
もう一つ言うならば・・・1年で5科目一発合格出来てから言って欲しいものだ。多分、不可能だと思うが・・・。
話を元に戻そう。
何れにせよ、弁護士も苦難の時代に突入したと言うことだ。
悪徳業者のパシリとして弁護士が使われる。
”一握りの弁護士だけ・・”とは言えない状況を感じた。
どんな時代になろうとも、「正義の味方」は、正義の味方であってほしい。