我々税理士にとっても税務調査の立会いは、重要な仕事の一つ。
税務調査と聞くと不安を感じる方も多いでしょう。
脛に傷を持つ方は別として、日頃真面目に経理処理に取り組んでいさえすれば、何も慌てることはないのです。特別に緊張する必要は全くありません。
「誤りが見つかったらどうしよう・・・。」
「処理方法は良かったのだろうか・・・。」
当然、頭の中を過ると思います。
税務調査の前に自分の場合は、クライアントに、次のような言葉をかけます。
「悪いと判っていながら敢えて法律に背く行為(処理)を行ったのなら罰せられて当然だけれど、人間がすることだから、常日頃真面目に事務処理していても、時には思い込みや勘違いによる誤りが、あるかもしれません。仮に誤りが見つかった時は、”なるほどそうだったか”と、直せばいいこと・・・・。だから、余計な心配はしなくてもいい。」と。
今日、久しぶりに調査の立会をした。
初めは緊張した面持ちのクライアントも事前の話が効いたのか、手際良く質問に答えていく。
調査官が帰られた後、安堵した顔がとても印象的でした。
2日間の予定。明日も続きがあります。
真面目な社長さんと奥さんに、帰り際、再度声をかけた。
「真面目な経営者であることは、今日の調査で調査官にも充分伝わったはず。余計な心配はしなくてもいいから、今日はゆっくり休んでください。」と。