自分の携帯電話に、彼の携帯電話の番号は登録されている。
彼此5年くらいのご無沙汰。もしかすると電話番号変わっているかも・・しかし杞憂に終わった。
間髪いれず、受話器の向こうから「久しぶりです。」の言葉が返ってきた。
要件を簡単に伝えた後、近況話に花が咲いた。
相当ご無沙汰していたにも関わらず、その時代のことが走馬灯のように蘇ってきた。
「加藤さん、変わってなくて良かった」の言葉に、ある場面が頭を過った。
何年か前のことであるが、高校時代の友人との会話の中でも同じような言葉を言われたことがある。
「お前だけは、高校時代と変わらないな・・」
良い意味なのか、悪い意味なのか?その後も、嘗て拘わった方に偶に会うと、同じ事をよく言われる。自分では良く解らないが・・・・そうそう自分の性格を変えられるわけではない。これが自然体なのだから。
仏頂面(真面目腐って)して会話を始めても、ウルトラマンのカラータイマーの如く3分間でそのスタイルが面倒くさくなる。ならば、初めから、ノー天気に楽しい会話をしたほうがいい。
「変わっていない」と言われる所以は、多分ここから派生するのだろう。
10年後、20年後はどうだろうか?
ただ、今日S氏からの「変わってなくて良かった・・」の言葉は、個人的には、とても嬉しい賛辞であったことは確かである。
そう言えば、今晩読もうとしている東野圭吾の作品が、「変身」。なんとも奇遇である・・。