日経平均は今日も暴騰し、15,360.81円で(先週末の+222.69円)終了した。
自民党・安倍政権になって、政策論議はされているものの具体的に何かがまだ開始されたわけではない。唯一・・孫への教育資金贈与が話題となって、金融機関への問い合わせが多いとは聞くが。
そんな中で、円安・株価上昇となっているのは、偏にマインドの転換によるものだと言える。
政権奪回以後、「アベノミクス」と言う造語もさることながら、大胆な金融緩和発言とともに次から次へと「景気対策」「景気対策」・・の活字が躍り連呼される。
今年に入り、連日、マスメディアも日経平均株価の上昇を伝えるから、実体経済はどうあれ「景気が上向いてきたんだ・・」というマインドに誰もが思ってしまう。
以前、リーマン・トヨタショックの時に連日賑わせていた言葉が「負のスパイラル」であり、その活字を伴う報道こそが「負のスパイラル」だった。
今は、正にその逆。
日銀の上方修正した景気判断も、実際にどうなのかは判らないものの、日銀が「上方修正」と判断をすれば、やはり国民は「景気が良くなっている」と思うのです。
阿部政権になって、日銀の総裁も変わり、二人三脚で今のところは全てが上手くいっている。
ところで・・・今後はどうなるの?って、よく尋ねられます。
バブル経済(死語?)のときもどちらかと言えば、マインドが高揚し、不動産に株価があり得ないほど上昇したものでした。
バブル崩壊直前期、自分は銀行勤めをしていましたが、訪問先に、「定期解約して・・、そのお金を持って証券屋に行くから・・」とよく言われたことを今でも鮮明に思い出します。
近頃は、何かしらそれに近いマインドを感じます。
バブル経済の初頭である1986年1月。日経平均は13,000円付近でした。
その年の12月には20,000円になり、そして1989年12月29日に史上最高値38,915円を付けたのです。
4年足らずで日経平均が3倍に膨れ上がった・・そういう時代でした。
バブル経済崩壊後、「あんな時代は、二度と来ない。」が定番でした。
2003年4月、9.11同時多発テロの影響もあってバブル経済後の日経平均最安値7,607円を付けていました。その後、国民の高い支持率を得た小泉政権下で株価は18,000円まで上昇しました。
今回は、その時に似ていると言えば似ています。
自分は評論家ではないので、今後どうなるか?なんて判りません。と言うよりも、今後の展開が断言できるという人は世に誰もいないと思います。責任のない予想ならできますが・・。
ただ、せっかくマインドが良くなってきているのですから、慌てず緩やかに、できるだけ長く好景気が続くことを期待しています。
日銀の建物を・・・上空から見ると「円」って読める。面白い。
5/20/2013
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