それから1週間の間に、船長は処分保留のまま釈放され、その後は、周知の如く、毎日のようにその時の対応を巡り是非について報道がされている。
自分がBlogに書いた翌日であったか、翌々日であったか・・・・未だ船長の身柄が拘束されている最中、石原新太郎東京都知事の”ヤクザ”発言には、過激発言の多い氏であることを差し引いても、何か胸のすく思いがした。
日本人の多くがそう思っていたであろう・・・。
沖縄地検で処分保留のまま釈放がされた後、世間は俄かに騒がしくなった。
政府は弱腰だとか、何故、中国の脅しに屈したのか・・・・等々、野党の面々も鼻息荒い。
尖閣諸島を巡る領土権の問題は、日本国の問題である。
何故このような有事において、政府与党も野党も検察も、その垣根を撤廃して対応しなかったのか。
TVでは、中国人観光客のキャンセルに見舞われたあるホテルがインタビューが流れている。日本の大企業の多くは、巨大な中国市場に進出し、活路を見出そうと必死である。日本経済は、もはや中国頼みが現実だ。
これを見透かしてか、国家を挙げて脅してくる。
もし、船長を拘束し続けて、極論として”国交断絶”などというカードを出してきたら・・・それでも「我が国は結構だ!!」と言い切れるであろうか。
1週間前、あるTV番組の街頭アンケート。
中国人は、尖閣諸島は我が国のものであり、日本が間違っているとハッキリ言い切る意見が殆どであった。
これに対して、日本人の回答は、「ここはまず冷静に対処して・・」と曖昧な意見が全体を占めていた。
は一昔前・・・「NOと言えない日本人」という書籍がベストセラーになったが、基本的には平和主義者なのだ。
石原新太郎氏の”ヤクザ”発言時に、国会議員の誰一人として「そのとおり」と手を挙げることもなく、逆に「やいやい、エライこと口にしちゃって、今、中国にそっぽ向かれたらまずい・・・・」なんて思っていた議員さんや経済人、大企業経営者も多かったんじゃなかろうか・・・。
後付けなら、何ぼでも言える。
足元見られての「ええの?そんな態度で?」の”やくざ”紛いの脅しに、「ええよ。」と断固たる対応が見てみたい。
終ったことの是非についての馬鹿げた論戦など見たくもなく、今こそ国家を挙げての対峙を望む・・・。
1週間前のBlogにも書いたが、「厭なら日本製品を買ってくれなくても結構。そして日本に来て頂かなくても結構だ。」