NHKの「堕ちた地検特捜部」なる番組を拝聴した。
コメンテーターを挟んで、元特捜検事と足利事件担当弁護士、女性ジャーナリストE氏が対峙した。
元特捜検事は、今回の改ざん事件を遺憾としながらも自らの特捜検事時代はそんなことはなくモラルが存在したと弁明。これに対し、女性ジャーナリストが過去から実際には行われていたのだと突っ込む。足利事件・・・言わずと知れた大冤罪事件であるが、コメンテーターの担当弁護士も特捜のやり方、特に密室で行われる供述調書の不透明性に疑問を投げかけた。
主任検事前田容疑者に続き最高検は、前特捜部長並びに前副部長の逮捕に踏み切る模様だ。
先だって、「急増!!弁護士トラブル」(NHK番組)についてBlogに記したばかり。
2年ほど前になるが、宇都宮地裁の現職裁判官がストーカー容疑で逮捕・・・・なんていうのも記憶に新しい。
国家試験の最高峰と唄われる司法試験の難関を突破して法曹界に入ったエリート達に一体何が起こっているのだろう・・・・。
裁判官にしろ検事にしろ弁護士にしろ、法曹界は正義のもとに立つ。
その正義が壊れかけている。
壊れかけていると言ったら、銀行員のモラルも同じではなかろうか。
地元の金融機関では今年に入ってお客の預金を着服する事件が数件起きている。
その何れも、支店を統括する立場にある者が起こしたものだ。
元支店長に元次長・・・・。遊興費でこさえて借金の穴埋めに着服したとは、なんともお粗末な話。
そんな彼らに頭を下げて事業資金の借入に出向いていたお客様はどんな思いでこれらの事件を捉えただろう・・・。
我々の業界でも不祥事が後を絶たない。今年に入って懲戒処分等され官報に掲載され税理士、税理士法人は相当数に及ぶ。数年前には、元国税局の幹部だった税理士が脱税指南した事件もあった。税務署職員の不祥事も多い。現金や飲食接待による処分、女子高校生に対する痴漢行為で逮捕、そういえば、3年前には名古屋市内で銀行立てこもり事件っていうのもありましたね。
この前、真昼間にスーツを着た若者が天に向かって指差しブツブツ言いながら通り過ぎていくのを見かけました。一見、普通の真面目そうな若者でした。
この世の中、何かおかしい。
そして・・・みんな壊れかけている。