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経営者の資質


先日「愛社精神の低下」について語ったが、その続きと言ってはなんですが・・逆に経営者はどうあるべきかについて思うところを書いてみたくなった。ちょっと長くなりますが、興味のある方はお付き合いください。

ご存じの通り、中小企業のその殆どが「同族会社」と言われるオーナー企業である。
会社の株はオーナー一族が持つ場合が多く、株主総会は形式だけで済み、取締役会では、オーナーの一存で会社の方針を決することさえできる。即ち社運はオーナー(経営者)に懸っているといっても過言ではない。

そんなオーナー企業だからこそ、経営者の資質が重要となります。

偉そうなことを言うつもりはないけれど、企業が成長をし続けるために企業の経営者は、次の四つの資質を備えなければならないと常々思っている。

第一は、社外でなく社内からの意見に耳を傾けること。最終的には経営者の判断に委ねることになるのですが、社内からの意見に耳を傾け、特に反対意見に聞く耳を持ってほしい。このご時世に、NOと言える社内の意見は、貴重です。
往々にして社外からの意見に耳を傾けたがる経営者が多いように思われますが、よく考えてみてほしい。社外の人間が、社内の人間より会社の実態を解るはずがないのです。他人事ですから、責任のある意見なんかしません。まことしやかな意見をする者がいたならば、まずは何か他に目的があるのではないかと疑う方が賢明です。

第二は、会社を成長させようとする志を社員と共有することです。一人社長は別として、社員を抱える経営者は、社員あっての会社であるという認識を持ってほしい。喜びも苦痛も共に共有することで”愛社精神”が培われ、それが後々莫大な力となって会社は成長を遂げることでしょう。経営者も頑張っているのだから社員も頑張ろう・・という信頼関係の構築こそが、成長への近道。経営者は常に「他人に厳しく、自分にも厳しく」あるべきです。社員に義務ばかり押し付け、自分に甘い経営者に誰がついていくでしょうか。

第三は、自らの会社の財務諸表を読む力を養わなければならないことです。「売上高」・・「粗利」「経常利益」・・「当期利益」だけを気に掛ける経営者では話になりません。経営セミナーや講演会に熱心に足をはこぶくらいなら、商工会議所の簿記3級講座を受講した方が、余程かためになります。簿記の知識を身につけると、経営戦略が自ずと見えてきます。

最後は、会社の資本力を増やすことを常に考えることです。どのような状況下(景気)においても常に資金を残すことに心掛ける。利益が出れば当然に税金も支払うことになりますが、税金を少なくするために経費と言っては資金を社外に流出していると、いつまでたっても社内に資金を留保することはできません。税金を払って会社は大きくなるとよく言われます。まさにそのとおりです。社内留保を疎かにし、借金をして会社が大きくなるとお考えの経営者、会社の成長は絶対にありません。資本力の高い会社の経営者がどんなに心にゆとりがあるか、考えてみてください。
真っ先に「節税、節税」と口にする経営者・・・正直、甘いです。

以上の四要素。この不況下でも元気な会社の経営者。私の知る限りでは、どなたもこの要素を携えています。全部実行できれば言うことありませんが、まずは一つでも二つでも実行してみてください。必ず会社の成長に繋がることと思います。

さて、ここから先は、夢も希望もない会社?・・・のはなし。

取締役会、開催するも出来レース。会議の場で意見したとて会社の方針、とうに決まってる。
正直に意見したなら、反対分子。いずれは干されるであろう、その役職・・・・それなら意見しない方が得策だ。
昔読んだことがある・・・そうだ「裸の王様」だ。
いつしか、会社の幹部はオーナーの気の合う者で固められ、意見する者いなくなる。
「おっしゃるとおりです。ごもっともです。いいですね~・・」が合言葉。そうですみんなYESMAN。

景気が良い時・・・オーナーの興味あるところへと会社の資金はまっしぐら。会社にとって有益ならば納得もするが、総じて無駄なものとなる。
頭の中は、いつ何どきも、お金を使うことで一杯だ。あれもしたい、これもしたい・・のオンパレード。
当然、人が寄ってくる。美辞麗句を携えて・・・。
「社長、さっすがですね~・・」の言葉に有頂天。相手に上手に利用されてるなんて、決して思うことはない・・・・。
相手にとってはパラダイス。いつの間にやら招待所・・・。
それでも止める(意見する)者いないから、やりたい放題し放題・・。
従業員への還元は、口ほどでもなく、渋ちんだ。
「他人に厳しく、自分に甘く」で押し通す・・・

景気が悪くなると一変する。鉛筆1本、消しゴム1個無駄にするなと注意する。
「節約、節約」が口癖だ。
だからといってやめられないこと、使うこと。理由は簡単、自分はオーナーなんだから・・・。
「節約」を口にするのと裏腹に、欲するものには手を伸ばしたい・・・景気の動向関係ない。「他人に厳しく、自分に甘く」は変える気ない。
もともと貯める意識なし。手許資金は薄くても、「借りればいい」がモットーです・・・借りた金を返すこと、そんなに頭の中にない。あったとしても理解、無理。蟻さんなんかにゃなりたくない。キリギリスが大好きだ。

決算時、「節税、節税」口にする。されど、「財務諸表」解らない・・。解った振りは得意です。

最後は社員へ口撃だ。きつい言葉で威圧する。慰労の言葉は気分次第・・これじゃ社員はたまらない。転職したくてもこの景気。社員はじっと我慢する。それでも限界超えた時、”愛社精神”くそくらえ。
「やってられない。辞めてやる・・」あちらこちらで溢れだす。

そんなこんなしてるうち・・会社の経営、左前。
金の切れ目が縁の切れ目。
活気あふれた招待所、今では誰も寄りつかない。
社員もいつしかいなくなり、いつのまにか一人ぼっち。
助けてくれる人はなし。
残ったのは、借金だけだ・・・・。
「あの時こうしておけばよかった・・・」と後悔先に立つことはなし。

※「こんな会社にだけはしてほしくない。」と私はつくづく思う。

                                            (おわり)

p.s 因みに写真の本は、特に意味はありません・・・・昔読んだ本の題名が偶々頭を掠めたので。

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扶養控除是正通知

毎年この時期になると前年の所得に対する「扶養控除等是正通知書」が税務署から発送されます。今年も数件のクライアントに届きました。
年末調整を行う際、会社は従業員から提出された”扶養控除等申告書”に基づいて扶養控除の額を計算します。 扶養控除等申告書には、従業員各人が「どなたを扶養しているか」を記載するものであり、一般的には「父母」「配偶者」「子供」が対象となります。
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ここ数年来の傾向を纏めると、大きく次の4つに原因がありました。
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-- HIROSHI. KATO👍